2015/02/03

バブル時代のコートのリフォーム

お客様が大切にお持ちになっていたバブル時代のコート


お亡くなりになったお母さまが購入してくださった大切なお品だそうです

とてもいいコートなのでなかなか手放すことができなかったと。。。

でもバブル時代のお品は大きくて今では着ることができないんですと。。。


どこのご家庭にもタンスの中にあるのではないでしょうか?

大きな肩パットの入ったお洋服


そこで今でも気軽に着られるようにリフォームしてくださいとのオーダーです

お客様のご要望は

*W合わせのまま

*肩パットを取り 袖と身ごろを少しでもすっきりと細く

*袖丈を4cm短く

*あとはお任せ!!!   ということでした


すごくしっかりとした素敵な高級ウール生地ですね

ほとんどお袖を通していないらしく 思い入れもありもったいないもの

是非生き返らせてあげたいです


さーて どのくらいすっきりとした今でも着ることができるコートになるかしら?

できることは限られています

余分な生地があるわけではないのでね

でも全体に細くすることだけでもこれからでも着ることができますよね!

襟はこのコートの顔でもあるのですがさて。。。どうしましょうか?


このボタンは時代を感じさせるデザインなので替えるといいですね


あとはとにかく詰められるところで詰めて細くしていきましょう


リフォームをしていると とても勉強になります

作品がどのように作られているのかがよくわかります

やはり高級ないいお品はそれだけ手が込んでいて

細部までしっかりと丁寧に縫ってあり素晴らしいお仕立てなんですよ

ですのでお高いのでしょうね


大きな襟はWボタンの上から膨らんでいますので




まっすぐに縫い変えましょう

ただしボタンホールがすでにあるのでミシンが入らないところは手縫いです






そして肩パットの入った膨らんでいるラグラン袖を直します


 こちらは完成後のお写真 すっきりとした肩と脇の下となりました


肩パットを取って肩山から袖先まで袖下と2か所で細く詰めました


脇もウェルトポケットがあるのでそれほど詰められませんが

片側2.5cm 前後左右全部で身幅は10cm位詰めることができました

私は 基本 表に響かない裏地のお直しはあまりいたしません

(お直し代が高くなるので)

もちろんご希望の場合はご相談ください


こちら 完成です!


元のコートとずいぶん印象が変わりました


ボタンはWのままで 

私の大好きなイタリー製のコロンとしたもの8個お付けしました


なかなか可愛いな!

きっとお客様にお似合いです


いかがですか?


これならきっとこれから毎年着ることができると思います

お母さまとの思い出のお洋服 息を吹き返して活躍できそうですね

お気に召していただけると嬉しいです


タンスの中のバブル時代のお洋服

なかなか陽の目を見ないお洋服

思い入れがあって大切にしまってあるだけのお洋服

そんなお洋服たちに息を吹き返させてあげませんか?

まだまだ活躍できると思います

coucou et coco に どうぞお気軽にご相談くださいませ


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