浴衣に下駄 美味しい屋台
これは子供時分の縁日のお話
小学生のころは私は横浜に住んでいた
京急線の井土ヶ谷 駅より山の方へ10分ほどのところ
家族でのお買い物と言えばいつも伊勢佐木町
その縁日は 「いちろく縁日」
夏場の一と六のつく日に開催される縁日は伊勢佐木町商店街3丁目から
ぎっしりの屋台のお店
スースーはっかのセルロイドでできたお人形パイプを首からぶら下げ
四角い大きなビニール張りの入れ物の中にタコ糸の紐につながれたおもちゃがたくさん
お金を払い「欲しいおもちゃが当たりますように」と祈り紐をひく
。。。え???う~ん。。。いつも残念。。。
おままごとセットも欲しかった ビニール製の果物、
パキンとわれちゃうプラスティックの包丁やお皿
タミーちゃんのお洋服はオリジナルのものではなく いんちきもの
ヘアピン、カチューシャ、アクセサリー、
おもちゃの指輪
昭和30年代の私のおもちゃの指輪 |
私の中で伊勢佐木町の縁日と言えば 「ゲンゴロウのドーナツ」の思い出
白い円形の水槽の縁にたくさんの仕切りが付いていて
その真ん中から網ですくったゲンゴロウさんを入れる
仕切りにはそれぞれ数字が書かれていて、
ゲンゴロウさんが泳いで辿り着いた仕切りに書かれた数字の分だけ
揚げたてのお砂糖のついた小さなドーナツをくれるのだ
形は不恰好だけれどあまーくてふんわりあったかくっておいしいの
これには兄との思い出のエピソードが。。。
たぶん私が小学校低学年の時 3歳上の兄と
ゲンゴロウのドーナツ食べたいね!と
母の留守の間二人で作ろうと
そう。。。想像がつくでしょ?
や け ど。。。。。。。
油がはねてね 兄は顔に 私は左腕に 今でも跡が残っている
大きな事故にはならずに済んだけれどとても怖い思いをしたの
でも二人してお母さんには内緒にしようね!と
幼いたくらみはすぐにばれ。。。。。
伊勢佐木町商店街7丁目には子育地蔵尊がある
お地蔵様のお姿は左手にえい児を抱き、右手に錫杖を持たれての座像
小さかった私にはこわーいお店があった
ヘビの入ったビンがたくさん並んでいるお店
それは今でも4丁目にある 「蛇粉末専門店黒田救命堂 へびや」
同じく京急弘明寺にある弘明寺商店街の縁日は
「さんぱち縁日」 三と八のつく日に開催される
一番の思い出は アーケードの真ん中あたりに通る大岡川の観音橋
そのたもとに出ている屋台のお好み焼きやさん
あんなに美味しいお好み焼きはない!
今もそこにはあるそうですが 同じものではありません
その屋台 私が小学校のころのお好み焼きはいたってシンプル
薄ーい生地にキャベツと天かすをのせ その上からたらーっと生地をのせ
ひっくり返して パンパン
薄ーくしてソースを刷毛で塗り 三つ折りに
それをピンクや黄緑色のわら半紙にくるむ
おソースがわら半紙にこぼれ 香ばしい香りが…
う~ん!とにかく美味しいおいしかった!!!
いくらだったかなー。。。。覚えていないのが残念
今年は懐かしく縁日にいってみようかな?
浴衣を着てね!
そうそう ゲンゴロウドーナツのことをご存じな方 いらっしゃいませんか?